政局 2007 11 3

 今日の新聞では、福田首相が、民主党の小沢代表に、
「大連立」を呼びかけたことが、大きなニュースとなっています。
このニュースに対して、私から言うことは何もありません。
その理由は後で書きます。
 それでも強いて言えば、そんなことよりも、
自民党も民主党も、「党議拘束を止めたら、どうですか」と言いたい。
日本は、海外に比べて党議拘束が強すぎるのです。
(時には、中国の共産党の党議拘束よりも、
日本の党議拘束の方が強いのではないかと思えるケースがあります)
日本は民主主義国だから、もう少し「緩やかな党議拘束」で議会運営すべきです。
 現状では、大雑把に言えば、
自民党も、民主党も、似たような政党と言えるでしょう。
 民主党が、新しい政策を打ち出したように見えても、
それは、かつて昔の自民党でも議論したようなテーマが多いと思います。
 「自分は、自民党議員だが、この政策は反対だ」、
あるいは、「自分は、民主党議員だが、この政策は反対だ」、
そういうシーンが増えてきたと思います。
 民主党には、自民党よりもタカ派の議員が存在する一方で、
自民党には、小泉自民党方式には、とうてい、ついていけない、
あるいは、自分はハト派だから肩身が狭いという議員がいるでしょう。
 それなのに、強い党議拘束をかけて、
無理やり、ひとつにまとめるのは、どう見ても無理があり、健全な姿とは言えません。
 もちろん、政界再編によって、
政策的に、すっきりさせる方法がありますが・・・・・。
 私の持論は、中選挙区制です。
かつて、小選挙区制度は理想のように言われましたが、
結果は、どうなったのか。
 政治は、結果責任です。
中選挙区時代よりも、明らかに、政治家が小粒になってしまった。
そういう結果が出たでしょう。
「自分は、田中、三木、福田、大平、中曽根という政治家よりも優れている」
そういう政治家が、今の自民党や民主党に存在するでしょうか?

競争 competitive economic system 2004 1 29
 企業の業績を見ていくと、
規制などで守られて、競争のない業界は、
政府に助けてもらっても、なお回復力が弱い。
 競争がなくて、低迷している例を、ひとつ挙げましょう。
自民党という政党は、かつて、派閥の弊害を、マスコミから指摘されて、
派閥を解消する方向に動いてきました。
 さらに、小選挙区制度を導入したことにより、
派閥の力は激減し、相対的に、党執行部の力は増大しました。
 その結果、政治家が、小粒になってしまったと言えます。
田中、三木、福田、大平、中曽根という政治家に比べて、
明らかに、今の政治家は、小粒になっていると思います。
 昔は、自民党という政党は、「ない」と言ってもよかったのです。
田中党、三木党、福田党、大平党、中曽根党という「政党」の連合体が、
「自民党」と称していたのです。
 この中で、「政権交代」をしていました。
田中党がダメならば、三木党へと「政権交代」をしていたのです。
 今は、自民党内にあった複数の「政党」がなくなってしまい、
「無競争」となってしまいました。
 多くの議員は、党執行部の顔色を伺うだけの議員となってしまったのです。
そして、政治の低迷と、無気力が始まったのです。
 確かに、派閥というシステムには、弊害が多かったのですが、いい面もありました。
競争をして、お互いの政治力を磨いていたのです。

















































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